京劇

「覇王別姫」





北京に何年も住んでいましたが、遊丸さん、実は京劇を一度も生で見たことがなかったんです。今回は是が非でも見てやるぞーーと意気込んで北京の老舗劇場「梨園劇場」のVIPチケットを前日に購入。しかも香港の有名な映画のタイトルにもなっている「覇王別姫」がちょうど演じられるとのことで、無茶苦茶楽しみでなりませんでした。親切な劇場の支配人らしきおじさんは、そんな遊丸さんをわざわざ事前に観客席まで案内してくれた上、VIP席の中でも一番良い席を確保してくれ、しかも当日は早く来れば役者さんのメイクシーンまで見せてくれると言ってくれました。だがしかし、そんな有頂天な遊丸さんに悲劇の幕が容赦無く開かれることに・・・

梨園劇場は前門建国飯店というホテルの中にあります。右の写真はこのホテルのロビー。








左はロビーに飾られた京劇の衣装を纏うお人形(人間大)。右はお土産店で売っているお面の数々。







これもロビーに飾られた京劇のお面をモチーフにした壁掛け。
左は孫悟空ですね。右は・・何だろう。不明(笑)。








当日少し早めに劇場へと向かったのですが、外は雨。タクシーで行くのに雨だから何だって感じなんですが・・・ちょうど会社帰りの時刻とぶつかってタクシーが捕まらないっ!北京はタクシー天国で走ってる車の3分の1はタクシーなんじゃないかってくらいタクシーが多いんですが、そうすると当然利用客も多いわけで・・。いっくら待っても空タクが来ない!!これじゃ絶対ずっと待っても埒があかないと踏んで、仕方なく取り敢えず地下鉄に乗ることに。地下鉄は待ってれば確実に来るし。だけど、地下鉄を最寄の駅で降りてもまたタクシーに乗らなくてはならず・・そこでタクシーが見つかったは良かったものの、今度は渋滞。北京の交通事情はサイアクです。マジに(号泣)。ようやく辿り着いた梨園劇場。入口では例の支配人?のおじさんが焦った面持ちで待ちわびていました。「覇王別姫、今終わっちゃったよ!!」・・・ががーん。さらばわが愛(涙)。後半の京劇は何とか無事に見られましたが・・。このVIP席、テーブルが指定されているだけで、椅子までは事前に指定することはできないんですが、おじさんてば、なんと遊丸さんの為に正面を向いている一番良い席を特別に確保していてくれていたのでした;;ごめんねおじちゃん。またいつか行くから。







この日の講演の後半部分は『白蛇伝』の一幕。『白蛇伝』は蛇の精霊・白素貞が普通の人間の男・許仙と紆余曲折の恋に落ちる物語です。
でも、京劇って歌にしろ台詞にしろ、何言ってるのかほとんど聞き取れません。観たことある人は解かると思いますが、すごい声出しているんですよね。
そして、日本の伝統演劇と同じで(実は良く知りませんが・・)、男が女役を演じることも多いです。この写真は白素貞ですが、俳優は女だと思いますか?男だと思いますか?
・・・実は私も知りません(笑)。







服装も色彩が実に鮮やかです。。







舞台袖で音楽を奏でています。演奏者はほとんど見えない所で演奏していますが、演劇で重要な部分ですね。








アクションも雑技に負けないくらい激しかったです。しかも、動きが優雅で美しい所が凄いです。








京劇は総合芸術ですね。物語、歌、音楽、振り、曲芸、衣装・・・。左の写真はバトンを使った見せ所。後ろ足でバトンを蹴り返したりします。








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