アマイワナ２　後編１　～犬夜叉　現代設定　弥犬小説

後編・１

「や、やめてっ・・・弥勒・・・」

犬夜叉は途切れ途切れに熱い息を吐きながら懇願した。

豆電球の淡い光が、犬夜叉の裸体を伝って流れ落ちる琥珀色のどろりとした液体を、闇の中で浮かび上がらせていた。

「やだ・・・やだっ、こんなの！」

両手の自由を奪われた犬夜叉は、剥き出しにされた平らな腹をヒクヒクと引き攣らせながら怯えた瞳を上げる。

しかし、そんな瞳を向けられた相手はこの上も無く愉しそうに薄笑いを浮かべた。

「観念しろよ？」

冷たく言い放つその人は、弥勒。

「惣一郎さん抜きでヤるって言ったじゃないかっ！」

そう。

今、目の前には弥勒の他にもう一匹、エロ犬・惣一郎さんが尻尾を振って生贄の羊が捧げられるのを待っている。

「ばーか。本当に惣一郎さん抜きでヤると思ってたのかよ？こんなにオイシイ設定を活かさない手はないだろう？なぁ？惣一郎さん？」

「ばうばうばうばう～～～ん♪」

その意気投合振りに犬夜叉はただただ涙する・・・

「ほら、この辺にたっぷり塗りたくらなくちゃな？惣一郎さんの大好きなハチミツを」

弥勒は背後から犬夜叉の体を抱え込み、胸の辺りでチューブを搾った。

とろとろとろ・・・と柔らかいハチミツがゆっくり流れ落ち、犬夜叉の胸が飾り付けられていく。

と、その時、ハァハァと舌を出して息を荒くしていた惣一郎さんが堪えきれずについに犬夜叉に飛び掛った。

「あッ、あアァーー・・・」

犬夜叉は悲鳴を上げながら顔を左右に振って抵抗するが、背後で弥勒がしっかり押さえているので無防備に晒された白い胸は惣一郎さんの欲しいがままに犯された。大きなざらついた舌で惣一郎さんはハチミツのたっぷり付いた犬夜叉の胸の突起をベロベロ舐めまくっている。

「アッ、アッ・・ン、ハァッ・・・」

人間の舌とは全く違うその刺激の強さに、小さな胸の突起ははちきれそうなほど勃ち上がった。犬夜叉はその何ともやり場のない痛痒い感触から逃れようと必至にもがこうとするが、全く身動きが取れない。

弥勒は更に火に油を注ぐが如く、敏感になった犬夜叉の胸へ琥珀色の蜜をたらたらと垂らす。すると、惣一郎さんはより一層興奮した様子でぺちゃぺちゃと音を立てながらハチミツと犬夜叉の胸の突起を貪り舐めた。

尖りきった小さな乳首が、惣一郎さんのベロに嬲られては押し潰され、右へ行ったり左へ行ったりして、次第に紅く色づいていく・・・

そんな・・・弥勒に押さえつけられながら無理やり惣一郎さんに舐めまわされているという変態じみた光景と、抵抗も出来ずただじっと耐えている可哀想な自分が、何故か、とてつもなく厭らしく感じられる。犬夜叉は唇を噛み締め、目に涙を溜めてひたすら許しを待つと同時に、自分でも知らぬ間に鼻孔から誘惑するような甘い呻きを漏らしていた。

「お前、何そんなに感じてんの？」

嘲笑うような声が背後からかかった。

「ウッ・・ン？・・ち、ちがッ・・・んゥ・・」

「何が違うんだよ？もしかしてお前、俺に弄られるより感じてんだろう？」

と突然、それまで犬夜叉の両腕を押さえていた弥勒の手が突然外されたかと思うと、今度は犬夜叉の両脚を絡め取った。

「やっ、な、何！？」

一糸纏わぬその細い脚を、弥勒は限界まで広げさせた。

「見ろよ？こんなに濡れてんの。これ、ハチミツじゃないよなぁ？犬夜叉？」

「ッ・・・」

露わになった股間一帯は怒張した犬夜叉の性器の先から滴り落ちた「ミツ」でしっとり濡れていた。
自分でもどうしようもなく熱く張り詰めてしまった自身を見て、犬夜叉は愕然とする。

惣一郎さんに襲われてこんなになっているなんて・・・

でも、嫌悪感と性感度は比例するらしく、そう思えば思うほど余計に厭らしく感じまくっている自分を否めない。

「そんなにイイのかよ？惣一郎さんが？」

優しく責めるような口調で弥勒はそう囁くと、犬夜叉の股間目掛けてハチミツをたっぷりと零した。
天を向いて勃ち上がった犬夜叉の塔を、甘いハチミツがたらたらたらっと伝い落ちていく・・・

「あっ・・あああーーっ」

それは拒絶の悲鳴なのか歓喜の嬌声なのか。

弥勒はそのハチミツを隈なく塗り込めるように、厭らしげな手つきで敏感になっている犬夜叉の性器を撫で上げた。ぬるぬると粘りのあるその感触と、弥勒のねちょねちょと擦り上げる手の動きがあっという間に犬夜叉を追い上げていく。胸を惣一郎さんに、股間を弥勒に弄ばれている犬夜叉は、弥勒に押さえ込まれながらも背中を反り返して悶え続けた。

「はぁッ、あッ・・・アッ・・・」

空いた方の手でチューブを取ると、弥勒は犬夜叉の根元に再びたっぷりと甘い蜜を垂らし、それを指先で股の間の深みへと滑らせ伸ばしていく・・・
その手がどこをまさぐろうとしているかを察した犬夜叉はビクンと体を震わせた。

「こっちもたっぷりサービスしないとな？」

そう言うなり弥勒は犬夜叉の愛らしい蕾に触れ、あやすようにその周りをニ三周撫で回すとくちゅっと小さな湿った音を立てて長い人差し指を中に突き立てた。更に股間を伝い落ちて来る大量のハチミツをその中へと掻き込むように指を抜き差しする。

「ふぅッ・・ン・・・んッ、ン・・・」

べとべとのハチミツと同時に中へ送り込まれた空気が混ざり合うと、犬夜叉の秘穴からぐちゃぐちゃと卑猥な音が発せられた。

「んんッ、ヤァ・・・」

恥ずかしくて、恥ずかしくて、そして気持ち良すぎて・・・犬夜叉は頬を真っ赤にして顔を激しく左右に振った。ハチミツに塗れててかてかと光っている犬夜叉の張り詰めた欲望は先端からハチミツではない別の液体を滲ませていた。

愛欲の激流に押し流されて溺れそうになっている犬夜叉の耳たぶを、弥勒が背後から軽く噛みながら言う。

「なあ、こんなにぐちゅぐちゅ言わして・・・ほら？どうして欲しいんだよ？」

前も後ろもびしょびしょに濡らされて頭の中までぼんやりと霞んできた犬夜叉は、はぁはぁと不規則に熱い息を吐きながら、後ろから覗き込んでくる弥勒の顔を見上げた。

「みろくぅ・・・・・」

指だけで散々焦らされている腰をほんの少し、浮かせて見せる。

「何だよ？解かんねえよ？」

ちゃんと言ってみろよ、ほら・・・と諭すように優しく囁く声が耳に響く。犬夜叉はぎゅっと固く目を閉じたまま紅く色づいた柔らかそうな唇をぎこちなく震わせた。

「も・・・みろ・・・みろく、に・・・きて・・・・・・ほし、い・・・」

背後でにやりと満足そうに破顔する気配がする。

「へー？でもお前、惣一郎さんに胸舐められただけで感じまくってただろ？」

「ん・・・み、みろくが・・・みろくが・・・」

「嘘つけ。本当は俺より惣一郎さんがイイんだろ？」

理不尽な理屈に反論する余裕もなく、ただただ弥勒を欲しがる犬夜叉に、当の弥勒は微笑みながらそんな空恐ろしい言葉を投げた。

嫌な予感がして目を開けると、いつの間にか胸のハチミツを舐め尽し、大きな薄っぺらい舌をべろんと垂らしながら次のおやつを待ち構えている惣一郎さんがすぐ目の前に居た。

「っ！！？」

惣一郎さんの目線はハチミツ塗れの股間に釘付けになっていて・・・

「惣一郎さんがお前のココを食べたいってさ？」

弥勒は惣一郎さんに見せつけるように、膝裏へ通した腕に力を加えて犬夜叉の股間をより一層大きく広げさせた。

「やっ・・ヤァッ！」

それを見た惣一郎さんも益々興奮したのか、大きな口からだらーっと涎を垂れ流して「うう～ばうっ！」と士気を高めるべくときの声をあげた。

「ほーら、惣一郎さん。大好きな犬夜叉がお前に舐めて欲しくてどうしようもないんだってよ？ココ・・・」

言いながらハチミツで満たされた犬夜叉の秘穴が丸見えになるようにぐいっと前に差し出した。

「イヤッ・・・」

緊張して思わずキュッと内側を締め付けると、中からとろっとしたハチミツが溢れ出る。

「ばうばうばううっ♪」

「イヤイヤッ！ヤ、ヤメ―――」

逃れようとどんなにもがいても、弥勒は決して力を緩めようとしない。
惣一郎さんは長いベロで口元をベロリとひと舐めすると、あられもなく開かれた犬夜叉の股の間へと容赦なく顔を埋めてくる・・・・・・

「イ、イヤァァァーーーッ！！！」

「ううううぁぁぁ・・・」

と唸っている自分の声が聞こえたような気がして犬夜叉はバッと体を起こした。
ひどい動悸がして、一瞬のうちに何が起こったのかよく判らなかったが、目の前に弥勒の姿を見て思わずその場を飛び退いた。

「な・・どうしたんだよ犬夜叉？」

犬夜叉はハァハァと短い呼吸を繰り返しながら自分の前後左右を見回した。

「そ、惣一郎さんはどうした？」

「はぁ？」

「・・・・・・夢か」

ホッとして胸を撫で下ろした。

んが。股間に違和感が・・・

「て！おい！ナニやってんだよ！？」

「いやナニ、お前があんまり厭らしい顔して悶えてるからつい・・・アタタタタ・・・」

犬夜叉は夢の仕返しも兼ねて布団の中で自分の股間を撫でまわしている弥勒の手を抓り上げた。

「お前がそんなコトしてるからとんでもねえ夢を見たんじゃないかっ！（怨）」

「そんなに怖い夢を見たのか？」

「・・・・・・」

「そう言えばいっぱい汗かいてるなお前。ま、ちょうど良い。風呂行くぞ風呂」

まだはっきり働かない頭に突然訳の判らないことを言われて犬夜叉は目を擦りながら聞く。

「ちゅうかさ、今何時？」

「３時半」

「あ゛？」

その日の午後は弥勒はずっと仕事。小春にいびられながら簡単に夕食を取って、その後も弥勒はずうっと仕事。犬夜叉は弥勒の書斎でその辺に置いてあった漫画や雑誌をぺらぺらとめくりながら、折角久々に弥勒のウチに来たのだから絶対に弥勒が仕事を終えるまで寝ないでいる！とかなり意気込んでいたのだが、結局知らぬ間にうとうとしてしまっていたのだった。

「なんだよー。俺、今日何のために来たんだよーー」

「何のために来たんだ？」

「え゛・・・・・そ、それは・・・・」

変なところを突っ込まれて犬夜叉は思わず口篭もる。

「とにかく、風呂行くぞ？」

腕を引っ張って起こそうとする弥勒に犬夜叉は乗り気の無い目を向けた。

「あのさ、シャワーの音で小春ちゃんが起きたらどうすんだよおめー。夜中に物音がして起きてお風呂覗いたらお兄ちゃんとお友達が一緒にシャワー浴びながらエッチしてました★なんて、お前どうやって言い分けすんの？え？・・・そんなの寝ぼけた俺の脳味噌だって簡単に予想がつくぞバカ」

「バカはお前だっつうの。誰がウチの風呂に入るなんて言ったよ？」

「え？」

「銭湯だよ、せ・ん・と・お♪」

後編・２につづく

＜ヒトリゴト的後書き＞
夢だっちゅーに、ナニをそんなに詳細に綴ってんだ俺。