ミロイヌ的カリブの海賊の遊び方 in TDL




『生きては帰れんぞぉーー』

「イッてから帰ろうな、犬夜叉♪」



夜のパレードが終わって閉園時間も迫り、人が少なくなってくると、
カリブの海賊は1ボートに1組ずつ乗せてくれる。

他にも、ホーンテッドマンションや、
この時間帯ならスプラッシュ・マウンテンでも多少のコトは可能だが、
やはりカリブの海賊が一番だ。
(夜の蒸気船マークトウェイン号はメジャー過ぎてホモカップルには向かない・苦笑)

カリブの海賊は、何と言っても暗いのが良い。
後ろの船が見えてきても、暗いのでナニをしているかはほとんど判らない。

その上、1ボート1組の貸し切り状態となれば、
もうナニもしない方がおかしいと言うものだ。



「‘生きては帰れん’って…そーいう意味なのか…」

耳に吐息を吹きかけながらシャツの裾から手を忍ばせる弥勒に
犬夜叉は呆れながらも、胸の鼓動は急激に高まっていく。

「や…っ…ふ…だっ…め…って…」
身を捩じらせながら拒絶の言葉を零すが、
弥勒はそんな犬夜叉の胸の突起をしつこくこねくり回した。

「マ、ズイ…よっ…こん…な、トコ…で…」
「マズイから萌えるんだろう?」

弥勒は暗闇の中で見えない笑みを漏らすと、
珍しく余裕の無さそうな口調で言う。

「10分30秒…」
「…ん、あ?」

「全部で、10分30秒…あと10分も無い。
 その間にちゃんとヨクなってイケよ…」

ボートの左右に展開されている物々しい海賊たちは、可哀想なくらい完全に無視。
髑髏も黄金の山も、二人の昂ぶりの前では一瞥の価値すら無いようだ。

「はぁッ…も…や…ンンッ―――」
弥勒は色めいてきた犬夜叉の声を奪って、濡れた舌をきつく吸い上げる。

「…ッ…ンッ…?」
頭が蕩けそうになってきた所で、突然、全身がふわっと重力を失うような感覚に襲われ…

「フン―――ッ!!!」
キスしたままシューティングポイントを落下した(笑)。

心臓をバクバク言わせている犬夜叉に、弥勒があっさりと告げる。

「このくらい予行演習だぞ?
 スプラッシュ・マウンテンでキスしながら落下するのが俺の夢なの。
 写真に残るしな♪」

「お前の夢は公害だ…ι」

「キスしながら落ちるって、何かイキそうにならないか?」

「どこがッ!!」

「どこがって…ココが!」
弥勒はそう言いながら、犬夜叉の下肢をズボンの上からなぞり上げた。

「ッ…や…」

弥勒のニヤけた顔が目に浮ぶ。
なぞられた部分は既に形を成していて、
更に弥勒の手に吸い付くようにその全貌を露わにしていく。

「ずっとシて欲しそうな顔してたの、知ってんだぞ」

「…///」

「まあ、あんだけカップルがウジャウジャいて、目の前で見せつけられたら当然か。
 お前に女装でもさせて来れば、俺たちもイチャイチャできたのにな」

「乱馬じゃあるまいし…」

「確かに。俺もオトコのお前がイイし♪」

と、弥勒は犬夜叉をゆっくりシートに押し倒しながら、
ズボンのジッパーをつーッと下ろし、大きくなったモノを外へ解放してやる。

「み、ろく…やっぱ、ヤバイだろ…ソレは…」

「お前のコレが一番ヤバイと思うぞ、俺は」
言うなり、熱く猛ったモノを直に握りこむと、いきなり強く扱き出した。

「ひゃぁぁっ…ふぅぅっ…」

突然与えられた激しい動きに、快楽と苦痛の入り混じった熱が募る。
犬夜叉の押し殺した声を乗せながら、ボートは暗闇の中を進んでいく。

「はぁぁンッ…みろくぅ…そんなに、したら…オレ、溢れちゃう…」

「溢れさせれば良いだろ?」

「…って、こんな…トコ、で…?」

「心配すんな。ちゃんと口で受けてやるから♪」
犬夜叉のズボンをズルッと下ろし、弥勒はその溢れそうなモノをパクッと口に咥えた。

するとその瞬間、ボートは突然大きく開けた空間に出た。
左右の海賊船から大砲やら水しぶきやらが発射され、
「ちゅどーん、ちゅどーん」と二人の頭の上を通過していく。

だが、犬夜叉はもちろんそれどころではない。
弥勒の少々乱暴な舌使いに自分が「ちゅどーん」と飛んでイッてしまいそうだ///。

「ンンーーッ…みろくぅ〜…だ、めぇ〜」

だめぇ〜と叫びながらも、犬夜叉の腰は自然と揺れ動いて弥勒の舌を突いている。

 ……

そして、ボートはいつの間にか戦場を後にしていて、
今度は海賊達の飲めや歌えやの世界になっていた。

犬夜叉がふと上を見上げると、たくさんの人形達が動き回ったり、歌ったりしている。
その間を縫うようにして進むボートに、自分は横たわって一体ナニをされているんだ…

「み、みろく…やっぱ、ムリだって…こんなトコで…」

充分いやらしげな格好をしていながらまだ抵抗する犬夜叉を、
弥勒は下から睨み上げ、先端を意地悪く「ちゅううっ」ときつく吸い上げた。

「や、やあぁぁッ…」

「じゃあ、止めても良いわけ?」

弥勒がレロレロと舌先で溝を往復させると、
犬夜叉は首を左右に激しく振って、一層高い喘ぎを上げた。

「ンアァッ、ヤッ、ヤッ…も…もっ…とぉ…」

「フン。だったら、我慢してねぇでちゃんと出せ」

困ったような感じてるような濡れた眼差しに煽られた弥勒は、
「レロレロ」と「ちゅううっ」を執拗に繰り返す。

「ホ、ホントに出ちゃうよ…」

「だから、出せって言ってんだろ」

「で、も…///」

弥勒は更に手を添えて舌と一緒に動かし、犬夜叉を追い詰める。

「早く出さないと、終わっちまうぞ」

「う…ン」

「ほら、ほら…」
甘く噛んで犬夜叉を促す。

「ンふん…ッ」

「ぐずぐずしてねーで出せよっ」

「ン…も、すぐ…」

弥勒が犬夜叉を含んだまま顔を上げて周りを見ると、
ボートは早くも終盤に差し掛かっていた。

「やばいぞ犬夜叉。早く出せ、早くッ」

「え…ン、ンー…ソコ…今、すぐ…」

ペロペロしながら弥勒も気が気ではなくなってきた。
出口がもうそこに見えてきている。

「出せ、出せッ。早くッ!」

「ンなコト、言われてもぉ〜(泣)」

「やべーぞ、おいっ」

「んア…ふッ…あああッ、今、今…」

アトラクションも犬夜叉も最後の最後に達しようとしている。
弥勒は迫り来る出口ともう少しでイけそうな犬夜叉とを見比べて、不本意な決断を強いられた。

「あー、もう、だめだ…」
自分のパーカーを脱いで素早く犬夜叉の股間に当て、横になった体を抱き起こす。
そして、二人して大人しく姿勢を正した次の瞬間…

『お疲れさまでした〜』

ニコニコ顔のおねいさんに迎えられ、ボートはゆっくりと速度を落とすと、やがて停まった。

「はあーーー」
同時に大きなため息をつく二人。
犬夜叉は弥勒にほとんど抱きかかえられるようにしてボートから引きずり出された。

「大丈夫か?」

「つうかさ…」

とその時、二人が乗っていたボートが消えていった方向から、
『きゃぁぁーーッ!!』と女の悲鳴が聞こえてきた。

「…出しちゃったんだよね、シートに…」

「な、なにいいい!!!」

「仕方ねーだろ!お前がアレだけ出せって言うからッ!!」

「俺が一生懸命、精魂込めて導き出してやったモノがっ、
 何で見ず知らずの女の尻に奪われなきゃなんねーんだあああ!!」

なんつう悲劇ーーッ!!

…と、ぶるんぶるん顔を振るわせ恨めしげに悲鳴の方を睨む弥勒に、
犬夜叉はどっと疲れを覚える。

「そーいう問題なのか…?」

キーーッ!許せーんッ!!
何の為に今日一日、この人ごみを我慢してきたと思ってるんだーー!!
アレだけが唯一の楽しみだったのにーー!!
金と時間と精液(…)を返せーー!!

「弥勒…お前って、たまにミステリアスだよな…ι」

失われた精液に未練タラタラの弥勒は、
犬夜叉に首根っこを掴まれて、その夜しぶしぶディズニーランドを後にしたとさ。



お疲れさん。





written by 遊丸@七変化

アトラクションに関して。
遊丸、ディズニーランドは何度も行っていますが、
毎回事細かに妄想しながら観察している訳ではないので(少しくらいはしたけど…笑)、
事実に符合していない部分が多いかと。
↑を真に受けて計画とか立てないで下さいね(<誰が)。

しかし、野郎二人でディズニーランドって、かなり勇気要りますな(笑)。