♪ちゃらちゃらちゃらちゃらちゃらちゃらちゃらちゃら
 ちゃらららら〜ん ちゃらららら〜ん
 ちゃらららら〜
 ちゃららららららららららららららら ちゃら〜ら〜ら〜
 
 草むらに 名も知れず 
 咲いている 花ならば
 ただ風を 受けながら
 そよいでいれば いいけれど




ごきげんよう。
私の名はカゲトラ・フランソワ・ド・ジャルジェ。
本日のお茶会、ゆるりと楽しまれていかれよ。

おや、紅茶が冷めているではないか。
ノブツナ! どこにいる? ノブツナ・グランディエ!


はっ、ここに。


ノブツナ、何をしている。紅茶が冷めているぞ。

はあ…カゲトラ様。
しかし、随分と古いネタで。


気にするな。
どうだ? 似合っているだろう。
つけ睫毛までしてきたのだぞ?

似合いすぎて怖いんですけど…。

この歌もまるで私のためにあるようなものだとは思わないか。

♪私は バラの さだめに生まれた
 華やかに 激しく 生きろと生まれた〜


なるほど、それで。
それならば、カゲトラ様。
エンディングの方もなかなかミラソンしていますよ。

♪愛が苦しみなら
 いくらでも苦しもう
 それが君の心に いつか届くまで
 君は光 僕は影
 離れられない 二人のきずな〜


ふむ。卑屈なおまえにはふさわしい歌だな。
歌いながらそこで存分に回っているがいい。


カ、カゲトラ様…。
できればその近衛連隊長の格好で…、そのブーツの踵で私を踏んで下さい。

そうか。ほら、どうだ。げしげしっ。

ああっ、カゲトラ様ぁ。
愛が〜苦しみ〜なら〜 
俺の目はもうあなたを見ることができなくなる……カゲトラ様ァーーッ!

む、どうやらようやくゲストが到着したようだ。

ゲスト?
まさか…(何やら嫌な予感が)。

三郎ーーーッ!
三郎、三郎、三郎!!
こんな遠い異国で一人、さぞかし寂しかったであろう!?


いいえ、お義兄さん。
カゲトラ様に寂しい思いなどさせはしません。
私がずっと傍にいましたから。

何だと、従者風情が。
身分をわきまえよ、ノブツナ・グランディエ!
わしは許さんぞ!


あなたまでベルばら入りですか。
もう勘弁して下さい。

知っているのだぞ。
わしに隠れてカラオケ大会をしていたのだろう?


いいえ、ウジテル兄。
ジャルジェ邸でカラオケ大会は致しませぬ。
お茶会です。


ならば、この兄が一曲歌ってしんぜよう(聞いてない)。

♪ある晴れた 昼下がり 越後へつづく道
 御輿がごとごと 三郎を乗せてゆく
 かわいい末弟 売られてゆくよ
 かわいそうな瞳で 見ているよ
 ドナドナドナドナ 弟を乗せて
 ドナドナドナドナ 御輿が揺れる


…終わっとくか。

終わっときましょう。






某所で「薔薇は美しく散る」がミラソンとして紹介されているのを見て、ついやってしまいました。すみません、色々と。
直江視点オンリーの直高ソング集に対抗する高耶さんソング集も、そのうち作りたいなーと思ってます。
それにしても、ベルばらってミラージュと相通じるものがありますね。ああ、ベルばら読み返したくなってきました。
しかし、久しぶりに描いたイラスト、しかも景虎様(?)初描きがほぼギャグって…。





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