江の島〜鎌倉〜横浜を巡る、黄泉への風穴ツアー

〜高耶さんの(お尻の)温もりを追え!

後編



旅行日:2012年4月6日

行程:(下線はミラツアスポット)

関東某所→鎌倉駅→(バス)→鎌倉山→(バス)→江の島青銅の鳥居参道辺津宮&社務所&奉安殿中津宮頂上奥津宮稚児ヶ淵岩屋→(徒歩)→しらすや→(徒歩)→小動神社→(徒歩)→腰越駅→(江ノ電)→稲村ヶ崎駅→(徒歩)→稲村ヶ崎公園→(徒歩)→稲村ヶ崎駅→(江ノ電)→鎌倉駅→(徒歩)→鶴岡八幡宮→(徒歩)→鎌倉駅→(JR)→桜木町駅→(徒歩)→ぷかり桟橋ヨコハマグランドインターコンチネンタル→(徒歩)→みなとみらい駅→(地下鉄みなとみらい線)→元町・中華街駅→(徒歩)→中華街・梅蘭→(徒歩)→関内駅→帰宅

※グレー文字は前編にて


同行者:パートナー





片瀬海岸から江の島を望んで。

片瀬海岸と言えば、江の島が里見に占拠され、立入禁止にされてしまった際、島内から追い出された綾子ねえさんと二階堂麗子がやって来た場所です。その後、開崎のマンションから脱出した高耶さんと小太郎もここにやって来て、綾子ねえさんたちと合流します。

ここは江の島の東側ですが、西側も同様に片瀬海岸らしいですね。茅ヶ崎にある開崎のマンションから来たことを考えれば、高耶さんたちがいたのは江の島の西側の海岸だったかもしれません。
私たちはここから歩いて小動神社へと向かいます。

前方に見えるこんもりしたところが小動岬で、その中に小動神社があります。

画面左に見える道路は国道134号線。高耶さんたちが何度も通った道路ですね。また、小動神社を出発した依代と巫女の行列もここを通って江の島へ向かいました。
小動岬のすぐ手前に、腰越漁港があります。写真は漁港入り口。

物語終盤、富士宮で里見義頼を調伏した千秋はここに車を停めて、合流場所にしてあった小動神社へと向かったのでした。
この時点で時刻は13:20。予定はちょっと押し気味。

相方がネットで調べた「しらすや」に入ります。腰越漁港のすぐそばです。
湘南に来たからには生しらすを!と思っていたのですが、この日は生しらすの入荷がなかったらしく…。江の島では「生しらす」の幟が出ている店もあったのに。

仕方なく、注文したのは釜揚げしらすとねかぶの二色丼。これはこれで美味しかったです。
お腹を満たした後、とうとうやって来ました小動神社。

今回の旅で一番楽しみにしていた場所です。初訪問です。
桜咲く参道を歩いていきます。
依代と巫女の一行が降りていった階段。

この階段を登ると、こじんまりとした小動神社の境内です。


攫われた奈津緒がこの小動神社にいるという情報を掴んだ高耶さんたちは、植え込みに潜み、陽動作戦を用いて里見方を襲撃します。見張りと巫女たちを倒し、社殿の中にいた奈津緒を起こして二階堂麗子が入れ替わり、綾子ねえさんと軒猿たちは巫女と入れ替わってここから江の島に向かいました。

また、小動神社は、富士宮から戻って来た千秋が高耶さんに怒りを爆発させた場所でもあります。色部さんから彼らの存在を口止めされていた千秋はずっと苛立っていて、「なにかあったのか?」と素直に勘ぐってくる高耶さんに対し、とうとうぶち切れます。高耶さんの胸倉を掴み、千秋節で責め立てました。

<「ふざけんじゃねぇ! なにが現実逃避だ! なにが思いこみだ、この逃げ腰野郎! てめぇが馬鹿な逃げぇうちやがるからこんなことになったんじゃねぇのかよ!」(略)「そんなに直江がいねぇと駄目なのか! 子供じゃねぇんだ、甘ったれるな! 直江になにしてほしいってんだ! そんなに男に犯されてぇなら俺が代わりに犯してやってもいいんだぞ、コラァッ!」>(『黄泉への風穴・後編』244〜245ページ)

普段は景虎や上杉そのものに対して反発する姿勢を見せているくせに、景虎の不利になりそうな動きを見つけると、居ても立ってもいられない気持ちになってしまう千秋…。こんな風に怒るのも、景虎のことを思っているからこそなんですね。天邪鬼だけど、本当にいい人です。景虎と直江の間には他人が割って入れない絆がありますが、景虎と千秋の間にも、この二人の間にしかない強い絆が確かにあるんだなあと思わせる一幕です。「俺が代わりに犯してやっても…」の台詞で、いっそのこと千×高に鞍替えしてもいいかなと一瞬血迷った乙女は私だけではないはず。

江島神社のようなスケールの大きい神社もいいですが、こういうひっそりとした場所にあるこじんまりとした神社も心が安らぎますね。
この中に気を失った奈津緒が囚われていました。
綾子ねえさんたちが潜んでいたと思われる周囲の植え込みには柵が張り巡らされていますが…、当時はなかったのでしょうか。
で、あの展望台はどこだろう? と辺りを見回すと、隅の方に小さな階段が…。
登ってみると、あれっ? と思うくらい、ささやかな展望台でした。

でも、この場所に高耶さんが座ったのかと思うと、感慨もひとしおです。
<高耶は境内にあるコンクリート造りの展望台へと歩いた。そこからは、海が望める。真下に腰越漁港と、その向こうに江の島が横たわる。(略)小雨の降るなか、高耶は両腕で自分の身体を抱きしめるようにしながら、背筋をのばして、江の島と対峙するように立っている。睨み据えた表情は闘気を帯びて、なお静かに燃えている>(『黄泉への風穴・後編』170ページ)

高耶さんもここから江の島を見つめていたんですね。


依代の行列が江の島神社に向かうのを見届けた後、高耶さんはこの展望台の中央に結跏趺坐して、二階堂麗子に抱着させた護法童子との霊波同調を開始します。そして、江の島の奥津宮で来臨法を修している三浦義意から弁財天の自在権を奪い取り、里見の通黄泉の法を阻止しにかかります。江の島でのあの騒動はすべて高耶さんがここから操作していたんですね。

里見の陰謀を食い止め、霊波同調を終わらせた直後、高耶さんの目に一瞬、小太郎が直江でなく、本当に小太郎に見えたという場面もありました。

<「どうしておまえが……っ」と言いかけた途端、高耶は我に返った。一瞬小太郎に見えた者が実は直江だった、ということに気づいたのである。(略)「目が霞んだんだ。悪い、直江」といって目をこすりながら高耶はなんでもないように告げる。小太郎はけわしい顔になった>(『黄泉への風穴・後編』227ページ)

本当は直江の死をわかっていながら無意識に偽装現実を続けてしまう高耶さんも、戦略主義に徹しきれず、高耶さんの激情に巻き込まれ、引きずられていく小太郎の方も、どちらも見ていて切ないです。

しかし、この狭い展望台の中央という、これだけ小さな範囲に高耶さんの足跡を特定できる場所というのも他にあまりないのではないでしょうか? この道を通ったとか、この場所を訪れたとかはありますが、こんなに狭い限定的な場所って…。高耶さんが結跏趺坐したのはこの中央か…と、思わずまじまじと見つめてしまいましたよ。

そして、思わず指先で触れてしまいました。

ああ、このコンクリートが高耶さんのプリチーなお尻を受け止めたのか…ああ、高耶さんのお尻の温もりがっ…と、もう少しで頬ずりしてしまうところでした(笑)。

軽く変態ですね。
コホンコホン。えー気を取り直して、最寄の腰越駅に向かいます。

写真は腰越駅近くを通る江ノ電。この辺りは柵もなく、家々のすぐ傍を電車が通ります。
腰越駅にやってきました。

江の島に来たらやはり江ノ電に乗りたいですよね。
降りたのは、稲村ヶ崎駅。

ここから稲村ヶ崎公園へ向かいます。
海の見える坂道を下っていきます。
国道134号線に出ました。

前方に見える、これまたこんもりとしたところが稲村ヶ崎です。公園はそのすぐ手前にあります。
海にはサーファーが何人か。こういうの見ると湘南って感じがしますね。

でも、彼らが頭だけ水面に出してぷかぷか浮いている姿は、何だか里見の人魚みたいでした…。
ねかぶ漁をしている猟師さんの姿も。

さっき食べたねかぶもこの辺りで採れたものなのでしょうか。
作中に書かれていた稲村ヶ崎公園…かと思われる鎌倉海浜公園。こちらが正式名称なんですね。場所的にはここで間違いないと思います。

高耶さんが拉致されたと聞いた綾子ねえさんと小太郎が待ち合わせた場所です。

小太郎は黒のGTOを公園の前に停めたらしいのですが、公園の前はすぐ国道134号ですから、公園の内側に停めていたのかもしれません。
「騒げば三郎殿が助かるわけではない」などと冷静なことを言う小太郎に、綾子ねえさんは「だからあんたじゃ駄目なのよ」と、「もう二度と直江の真似はしないで」と言い捨てて去って行きました。

確かに直江なら、綾子ねえさんと落ち合う暇も惜しんで血眼になって高耶さんを探し回っているはずです。高耶さんを取り返すためなら、離陸体勢に入った小型ジェット機に車で突っ込むことも厭わない男ですから。でもこの時、小太郎は小太郎なりに高耶さんのことを思っていました。
江の島を見つめながら、小太郎は考えます。

<もし本当に死者が戻る方法があるとしたら……死者が生きている人間のもとに帰ることができるのだとすれば。(それを一番必要とするのは、三郎殿ではないのか)>(『黄泉への風穴・後編』35ページ)

感情らしい感情を持たなかった彼が、無意識のうちに高耶さんの心情を思いやるようになったのは、高耶さんのあの痛々しいほど真っ直ぐな激情に感化されたからかもしれません。
避雷針?アンテナ?に止まるトンビ。

江の島からこの辺りにかけてトンビをたくさん見ました。弧を描いて滑空する姿は優美ですが、最近では観光客が食べているものを横から奪う被害が出ているそうです。まあ彼らにしてみたら、生きていくための当たり前な捕食行動なのでしょうけれども。
再び江ノ電に乗ります。
終点の鎌倉までやってきました。

「●●コロッケ」というご当地コロッケってどこにでもありますね。これはしらすが入ったコロッケ。普通のコロッケにしらすが入ってるなーという感じ。…まんまだな。でも、熱々で美味しかったですよ。

次に向かうのは、鶴岡八幡宮です。
駅前からのびる小町通り。

小さな商店が軒を連ね、たくさんの人で賑わっています。鶴岡八幡宮へはここを通っても行けますが…。
行きはやはり参道を通っていくことに。

ここの桜も楽しみにしていたのですが、やはり満開にはまだ程遠かったです。
参道の両側がずっと桜並木になっています。

満開だったらさぞかし壮観でしょう。
参道脇にも色んなお店があります。

ここは鳩サブレーで有名な豊島屋。あの黄色いイラストがあまりに有名ですが、鳩サブレー関連グッズ(鳩サブレーの形をした輪ゴムとかクリップとか)も充実してて驚きました。
長い参道を歩いて、鶴岡八幡宮に到着。

手前の建物が能舞台、その向こうに見えるのが本宮です。
近づいて行くと…能舞台で神前結婚式をしていました。

最近、教会での式よりも、こういう厳かな式の方がいいなあと感じてしまいます。年のせいでしょうか。
大銀杏があった場所(注連縄で囲われているところ)。左の幹は元の大銀杏の根元を移植したものです。

樹齢800〜1000年と言われる大銀杏は、2010年3月に強風のため倒れました。前回、江の島に来た際、帰りに鶴岡八幡宮にも寄ったので、大銀杏もちゃんと見ていたのですが、写真が残ってない…。取り返しのつかないミス、パート2です。
会わせたい者がいるという色部さんに連れて来られ、千秋はこの大銀杏の木のもとで鳩に豆をやりながらその者を待っていました。

多くを語らず、景虎には黙っていて欲しいという色部と、勝手に景虎の指揮下を離れた八海に、千秋は不信感と不快感を募らせ、「我らが主君・謙信公によろしくな」と嫌味を吐き捨てて憮然と石段を降りていきました。

色部さんと八海が悪役に見えてくるくらい、千秋がかっこいいです。しかし、この頃の謙信公は何だかラスボス的空気を醸し出していますね…。
帰りは小町通りを通って行きます。

色んなお店があって、見ているだけでも楽しいです。

本当は時間があれば、鶴岡八幡宮に行く前に、円応寺というお寺に行きたかったのですが、16時までの拝観時間に間に合わなかったので断念。円応寺には閻魔大王をはじめとする十王像があるそうです。黄泉への風穴ツアーにはぴったりですね。
鎌倉駅から横浜駅を経て、桜木町駅へやって来ました。

今回は、もう一箇所、寄りたい場所があります。黄泉への風穴ツアーには欠かせない場所…。
それは、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル。かまぼこ型?の建物がそれです。

小太郎が高耶さんに対して強姦未遂事件!?を起こしたあのホテルですね。まあ、高耶さんが自らシャツを剥ぎ、肌に触れさせるような真似なんかしたら…ねぇ? 気持ちはわかります(笑)。
ここにも桜並木がありました。

開花状況は、鎌倉より少し進んでいるようです。
先ずは、ホテルのすぐ裏にある「ぷかり桟橋」から。

桟橋もターミナルの建物も浮遊式であることからそう名づけられたそうです。

ここは綾子ねえさんが二階堂麗子と初めて接触した場所ですね。

<桟橋にうちつける波の音を聞きながら、綾子は、誰もいない背後を振り返った。「……さぁ。ここならいいでしょう? こそこそ後ろを尾行(つけ)てないで、そろそろお話しましょうよ。お姉さん」>(『黄泉への風穴・前編』220ページ)
ぷかり桟橋付近から望む横浜ベイブリッジ。

物語前半で、千秋と小太郎が武田の安宅船を待ち伏せしていた本牧埠頭は、この横浜ベイブリッジの向こう側にあります。
高耶さんたちが泊まったホテルの名称は、作中では明かされていませんが、すぐ裏にぷかり桟橋があると書かれていることから、このホテルで間違いないと思います。

さっき「かまぼこ型?」などと書きましたけれども、本当はヨットの帆の形なのだそうです。
<まるで映画のセットのような一階ロビーへの大きな階段を降りながら、高耶は顔をしかめている。そこは吹き抜けになっていて、階段の後ろをガラス張りのエレベーターが行き来している>(『黄泉への風穴・前編』225ページ)

記述の通りです。階段後ろの黒い部分がガラス張りのエレベーター。高耶さんが顔をしかめている原因は、綾子ねえさんから公安に目を付けられていると聞いて若干変装したらかえって目立ってしまったせいですね。サングラスにレザーキャップに黒の上下に、ダメ押しで開崎のカシミヤコートときたら目立たないわけはありません。そんな高耶さんが、長身につけ毛の小太郎を伴ってこの階段を降りてきたのかと思うと…想像だけで鼻血出そうです。
ウエディングの宣伝のためか、挙式会場を模して椅子が並べられていました。
高耶さんが降りていった階段を上から。
車寄せのある1階のエントランス(ちょっと遠くからの写真になってしまいましたが…)。

小太郎が車をもってくるため駐車場へ行こうとした時、ドアのもとに立っていた三浦義意が高耶さんたちに向かって黙って頭を下げたのでした。

義意も哀れな役どころでしたね。確固とした行動原理は持っていたはずなのに、終始周りに振り回されていた気がする…。
ラウンジ&バー「マリンブルー」。

義意と出会った後、高耶さんと小太郎は「港が見える一階のティラウンジ」で義意から話を聞きました。

高耶さんが「ミルクが多めのコーヒー」を飲んでいたこのラウンジは、実際には2階にあります。この時間にはデザートビュッフェをやっていましたが、大してお得じゃないし、もうすぐ晩御飯の時間だしということで、結局入りませんでした。いつか機会があったら利用させて頂きます。
2階にあるフロント。

高耶さん専属のクリーニング屋…もとい、成田譲もここを訪れました。高耶さんは既に外出した後で、譲は仕方なくフロントマンに高耶さんの洗濯物とSEEVAのコンサートチケットを預けたのでした。

クリーニング屋っちゅうか、母親か恋人のようですね。
2階のエントランス。

今回は何食わぬ顔で写真だけ撮らせてもらいましたが、相方はインターコンチを結構気に入ったらしく、機会があれば一回くらい泊まってみてもいいかもなんて言っていました。よっしゃぁ! そしたら、高耶さんがあわやピーを始めそうになった部屋の様子が見られる!(笑)
この後の予定を考えていなかったのですが…、この辺に来たら、やっぱり中華街で晩御飯でしょう! ということで、やって来ました、みなとみらい線の元町・中華街駅。

初めてみなとみらい線に乗りましたが、駅がとてもスタイリッシュで感動しました。

これ以降は、ミラツアとは関係のないおまけになります。
ここは関帝廟通り…らしいです。

横浜中華街は何度も来ていますが、いまだに地理関係がまったく掴めていないという…。

しかし、中華街ってやっぱ色彩的に華やかだな。赤い色を好むんですが、日本の「朱」とは明らかに違うんですよね(↑の鶴岡八幡宮の写真を見てもらえるとよくわかると思います)。
中国の食品を扱っているお店。店頭にたまたま買いたかった品物が置いてあったので、ここで色々買いました。

北京に何年か居たことがあるので、こういうお店に入るとテンション上がるんですよねえ。懐かしいものがいっぱい。

買ったものは最後にご紹介します。
元々中華街に来る計画は立てていなかったので、入るお店も決めていませんでした。↑の食品店で店員のおねえちゃんにお勧めの店を聞くよう相方に肘でつつかれて、聞いたところ、この「梅蘭」を教えてくれました。

有名店らしいですね。一風変わった焼きそばが名物で、相方はそれを知っていて前から食べてみたかったとのことなので、この店に決定。
著名人のサインがたくさん飾ってありました。

1階は満席で2階に通されたのですが、2階もほどなく満席に。
単品で頼むかコースにするか迷いましたが、お勧めらしい「蟹コース」というのを注文しました。

こちらはエビチリと前菜のクラゲ。こういうところで食べるクラゲはスーパーの中華クラゲと違って、肉厚で美味いんですよね。

蟹コースと言っても蟹がメインの料理があるわけではなく、色んな料理に蟹がちょっとずつ入っているという感じでした。
こちらがその焼きそば。

溶き卵を流して、カリカリに焼いてあります。上になっている面は言わば裏側で、下の方にとろっとした餡が隠れています。フカヒレ入りの餡で、なかなか美味しかったです。
では、毎回恒例、おみやげ品のコーナーです。

先ずは中華街で買ったもの。奥の瓶は「鎮江香醋」という黒酢。餃子を食べる時はいつもこれです。あと、炒め物の仕上げにちょっとふりかけるととても美味しくなります。使っているのがちょうど切れそうだったので。

その手前に三つ並んでいるのが、左からドライサンザシ、ドライマンゴー、南瓜の種です。ドライサンザシはバラ科のサンザシの実を潰して砂糖を混ぜて乾燥させたもの。甘酸っぱくて癖になります。南瓜の種は、日本人は殻を剥くのが面倒だからかあまり食べないですよね。中国ではヒマワリの種もよく食べます。これも結構癖になります。

一番手前の「山査餅」は上のドライサンザシのチープバージョン?です。1袋で120円だったかな。中国で買ったら20〜30円ってとこでしょうね。向こうでよく見かけたパッケージなので懐かしくて買いました。
そして、鎌倉で寄った豊島屋で買った鳩サブレー。

ずっと前に食べた記憶はあるんですが、何となく食べてみたかったので。まあ、普通のサブレですね。
江の島で買った金運アップのお守りの亀さん。

手前のが今回買ったもので、奥のは前回の江の島旅で買ったものです。両方とも貝細工で、手前のはサザエで作ったものだそうです。
こちらも江の島で買った貝の…風鈴?

こういう昔ながらの、ちんけな感じのアイテムが無性に欲しくなって。カラカラと割といい音がします。江の島らしいレトロ感が気に入りました。輸入ものかなという気もしますが。何と200円。

お手軽な日帰り旅でしたが、結構盛りだくさんだったような気がします。黄泉への風穴ワールドにどっぷりと浸ることができました。高耶さんのお尻を受け止めたコンクリートにも触れることができて満足です(笑)。
旅の前に『黄泉への風穴』を読み返してみて思ったのですが…、このお話って、この後始まる長い『火輪の王国』の単なる踏み台のようでいて、案外、最終巻へと続く物語全体の大きな流れの中でかなり重要な意味を持っているんですね。今後の展開を大きく左右する動きが一挙に出てきたのがこの『黄泉への風穴』ということになるようです。例えば…
@高耶さんの偽装現実の始まり……これは正確には『わだつみの楊貴妃・後編』の最後からですが。
A高耶さんに力不安定の兆候……直江の次には高耶さんが。ラストへと続く重要な要素ですね。
B新上杉の動き(開崎、色部の登場)……これは意外だった。よもやこんなことになるとは。
C現代人の介入(特務調査部)……これも意外。私はどんなに暴れても「人の噂も七十五日的パターン」が続くと思ってたので。
D信長が斯波英士に……度肝を抜かれましたね。
こうして見ると、キーポイントがぎっしりです。あと、直江の死を経て、高耶さんの直江に対する感情や態度が微妙に変化した巻だとも言えるかもしれません。それまで不信、拒否と言った負の要素が多かった(心の奥底ではそうでもなかったのかもしれませんが)直江への感情や態度が、小太郎直江の無関心ぶりに苛立つせいで、驚くほど積極的になってます。前後編ですんなり終わりながらも、なかなか読みごたえのある話ですね。

さて、桜の次はゴールデンウィークです。先日、次回の旅の予定が決まりました。次こそは西方進出!と燃えていたのですが、予定を立てるには既に遅かったようで…(車を持たない種族が、遠くの、しかもローカルな場所を旅行しようとすると、かなり大変なんです。しかも観光地の宿はGWは割高になってるし)、またしても西に踏み入ること叶わず。行き先は松本です。でもそれもいいですね。松本。とうとう松本。しっかり復習しなくては。

 







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