プチ・ミラージュツアー


「箱根駒ヶ岳」の巻


●旅行日 2016年2月26〜27日
●『炎の蜃気楼』該当箇所 『群青』ラストシーン
●対象スポット 駒ヶ岳山頂、元宮左手の広場
●同行者 相方






<ふたり(※綱成と氏照)は山頂の遊歩道を歩き、元宮へ参拝した。社の左手は小さな広場になって、そこからは御神体である神山が正面に、そして左手向こうには雪をかぶる霊峰・富士の秀麗な姿が望める。ふたりはその広場に立った。いつもそうなのだが、この眺望を前にするといっとき言葉を忘れてしまう。ふたつの神峰が立ち並ぶ姿は、それはそれは雄大で、ひどく神聖な光景だと氏照は思うのだ>
(『群青』160ページ※文庫版)

<「――ここにくると、なぜか気持ちが清浄になるんだよ……」 人気のない広場に立ち、綱成は遠く富士を眺めながら言った。「先人が、ここを神のいます場所とした気持ちが、この眺めをみていると、わかる気がするんだ。普段は神の存在などおろそかにしている我々でも、なにかひとを超えた存在の気配を……ここでは感じてしまう」>(『群青』160ページ※文庫版)

プチミラージュツアー「霧の芦ノ湖」の巻で、「箱根であと遺恨があるとすれば、やはり駒ヶ岳山頂からの眺めでしょう。(略) もし、その景色を収めることができたら、また出落ちのレポート書きますね」と予告した通り、駒ヶ岳の出落ちレポートです。

確か三回目のリベンジです(レポート番号12と13で、駒ヶ岳について触れています)。ただ、箱根自体にはもっと何度も何度も来ていて、富士が見えなさそうなので、ここには来なかったこともあります。なかなかこの景色はお目にかかれないようですね。確率が高いのは冬、時間的には朝です(この時は午前10時くらい)。

神山って、形はごつごつしていて、あまり美しいとも思わないんですが、こうして後ろに富士が控えているだけで、急に神々しく見えてきます。綱成が「先人が…」と言っていますが、この景色はずっと昔から変わらない景色ですもんね…。現在、箱根は開発され、観光地化し、人がうじゃうじゃ居て、連休には車が連なる場所ですが、この眺めは人間の手の及ばないものなわけで。箱根にこの景色があることを、忘れたくないですね。



↑の写真を撮る前、ロープウェーからの眺め。



登る途中で既に富士山が見えていました。
ロープウェー山頂駅付近から望む元宮。



山頂は雪が残っています。
元宮へ続く参道。



冬の荒涼とした山頂で、青空を背景に建つ赤い鳥居と社は、まるで異世界のようです。
元宮左手の広場から。富士山だけのカット。



霊峰と呼ぶにふさわしい秀麗な姿です。    
こちらは、↑の写真を撮った日の前日の写真。


実は、二日連続で駒ヶ岳山頂に来ていたのでした(西武系パス「箱根旅助け」で、駒ヶ岳ロープウェーは乗り放題)。


同じ、元宮左手の広場からの写真(こちらは少し下がって広場を含めて)ですが、この日は雲が多く、わずかに富士の姿も見受けられますが、全貌を見ることは叶わず…。翌日に再度来ることになったわけです(これを含めれば駒ケ岳は四度目のリベンジということになりますね)。
芦ノ湖から小涌園へと続く国道1号を少し上がったところに建つ、ホテルラクーン。


当選した宿泊券を利用させて頂きました。「ふたつの霊峰」の景色を見ることが叶ったのも、このホテルのおかげかもしれませんね。


高級ホテルではないんですが、こじんまりとしていて、くつろげます。食事も高級なものではありませんし、特に珍しいものでもないんですが、味は割と良かったです。
二日目、駒ヶ岳に登った後、「箱根旅助け」を利用して、今まで行ったことがなかった「十国峠ロープウェー」に立ち寄り(お昼頃着いた時には、富士山は既に雲に隠れていました)、熱海を回って、夕方、小田原にやって来ました。


氏政兄と氏照兄のお墓を訪れ、手を合わせます。こちらのスポットは、レポート番号4の中で書いていますので、そちらをご参照下さい。
小田原へ来たら、やはり小田原城。


もちろん既に開城時間を過ぎていますが、立ち寄ってみました。


この時はちょうど改修工事中。そう言えば、ブラタモリも改修工事中に小田原に来ていましたね。
箱根帰りに小田原、そして小田原に来たら「森メシ」というのが、私たちの中ではほぼ習慣になっていまして。



箱根宮ノ下にある森メシよりも、ちょっと小洒落た感のある小田原の森メシで夕食。


左から、「紫白菜としらすのサラダ?」、「行者にんにくの天ぷら」、「カメノテのスープ」。この日のメニューを撮っておくのを忘れたので、名前は違ったかも…。紫の白菜はとっても甘くて、味付けも良くて、最高に美味しかったです。カメノテは磯の香りがとても濃厚。身は少ししかありませんが、味はほぼ蟹ですね。


小田原駅の前から、ライトアップされた小田原城を眺めて、北条ツアーの〆とします。



2017.06.21 up







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