プチ・ミラージュツアー


「霧の芦ノ湖」の巻


●旅行日 2015年3月20〜21日
●『炎の蜃気楼』該当箇所 『覇者の魔鏡』シリーズ
●対象スポット 芦ノ湖周辺
●同行者 相方、相方母







<湖心のあたりはなお深い霧に包まれている。直江はボートのエンジンを切った。静寂が押し寄せてきた。ボートは湖のちょうど真ん中あたりで停まった。波打っていた湖面もやがて静まりかえる。四方を青々と囲む箱根の山並みは霧に閉ざされて望むことはできなかった>
(7巻『覇者の魔鏡 中編』216ページ)

<この深い水底に、浄土がある。神の湖にいだかれて、あなたとともに眠ろう。あなたを封じた魔鏡にいま、おのが魂を封じ、深い水底に鏡を沈める。もうこの身を縛るものはなにもない>(7巻『覇者の魔鏡 中編』217ージ)

<着物を肩からそっと剥ぎ、冷たい肌に刻印するように何度も口づけて、左手で彼の頭を自分の胸に押しあてた。永遠に、あなたのそばにいる。あなたのそばにいる。もう……はなれない>(7巻『覇者の魔鏡 中編』218ページ)

完全に出落ちですみません。このレポートは、↑の写真のために書いたようなものです。箱根は何度も訪れ、ツアーレポートも書いていますが、大涌谷周辺や駒ケ岳の山上で濃霧に見舞われることはあっても、芦ノ湖の湖面にこれだけ深く霧が立ちこめているのは初めての経験でした(海賊船はちょっと前まで運休してました)。ああ、あのシーンでは正にこんな風景だったんだろうなと、思わず、直江と高耶さんを乗せたボートの幻を見てしまいました。いや、これは幻じゃないですね。普通の釣り舟です。しかし、よくこの霧でボートを出しましたね。

箱根であと遺恨があるとすれば、やはり駒ケ岳山頂からの眺めでしょう。群青ラストシーンに書いてあった、富士山と神山が並んでいる風景というのを、まだ見ていません。箱根からは富士山がよく見えるというイメージがありますが、実際にはよっぽど晴れていないとなかなか見えないようですね。小田原辺りではよく晴れていても、芦ノ湖周辺まで登ってくるとガスっているというのがよくあるパターンです。もし、その景色を収めることができたら、また出落ちのレポート書きますね。


箱根神社の辺りも靄がかかって幻想的な雰囲気です。


この写真は、元箱根の成川美術館から撮影したもの。          
こちらは、↑の翌日に撮った、九頭竜神社付近。


前日より多少はましでしたが、この日も霧が出ていました。
この旅の発端は、こちらの宿「B&Bパンシオン箱根」が格安で泊まれるキャンペーンをやっていたこと。

元々、小涌園の社員寮だったこの施設は、いつでも格安で泊まることができますが、この時は特別に1名1泊2,015円(2015年にちなんで)という破格値でした。夕食はついていませんが、一応朝食付きです。ただし、シングルのみ適用でしたので、一人一部屋ずつの使用となってしまいましたが、格安だからまあそれもいいかと。

しかし、宿の周辺までこの霧…。
夕食付きではないので、小涌園のレストランに食べに行くという方が多いのかもしれませんが、私たちは宮ノ下にあるお気に入りの「森メシ」へ。実は元々ここに行きたかったので、夕食なしのプランは私たちにはもってこいなのでした。

写真は、「のらぼう菜の芥子和え」と「つくしの当座煮」。
こちらは、「小田原地あじたたき」。他にも「山菜(行者にんにく、たらの芽)の天ぷら」等々を注文。

地の山菜や小田原の鮮魚を使ったお料理は、外れがなく、お酒が進みます。

箱根で夕食なしのプランで宿泊される方にはとってもオススメです。



2016.02.16 up






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