城下町松江に遊ぶ。 | 城 |
一、塩見縄手 | |
「塩見縄手」とは、松江城の北堀沿いにある約400mの通りのこと。江戸時代にここに住み、異例の昇進を果たした武士・塩見小兵衛の名前を取ってそう呼ぶのだとか。「縄手」とは「縄のように一筋に伸びた通り」の意味だそうです。 城下町の風情に溢れ、日本の道100選にも選ばれています。 小泉八雲(ラフカディオハーン)の肖像、記念館、旧居もこの通り沿いにあります。 |
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小泉八雲記念館。 松江を愛した英文学者ラフカディオハーン(1850-1904)の遺品や関係資料などを展示した記念館。 ハーンは当時の西洋人としては珍しく日本に対して偏見がなく好意的だったということです。 アイルランド人の父とギリシア人の母の間に生まれたというハーン。洋の東西こそ違えども、島国のスピリットみたいなものが日本を解する心を彼に持たせたのでしょうか。 |
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記念館の隣にある旧居。 ハーンは武家の娘・小泉セツと結婚し、この武家屋敷に住んでいました。 |
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ハーンが愛した庭。 現在ほど東西の交流が容易でなかった当時において、西洋人が「日本的な美」を理解するのは簡単なことじゃなかったと思います。 |
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座敷。ここで日本的なインスピレーションを得ていたのでしょうか。 松江をいたく気に入っていたというハーンですが、実際に松江に住んでいたのは1年3ヶ月の間だけだったそうです。 |
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八雲旧居から少し南に下がった所にあるのが、江戸時代の中級武士が入れ替わり住んだ「武家屋敷」。 当時の調度品や生活用具が展示され、武士の生活ぶりが伺えます。 |
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玄関。武士の質実剛健さが伺えます。 | |
生活用具など。 | |
二、お堀端 | |
松江城近くの民家。 庭先で結んでいた赤い実。 |
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お堀端に咲く彼岸花。 後ろに見えるのは堀川遊覧船。 |
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秋の情緒漂う堀川。 | |
お堀の遊覧船乗り場。 水の都・松江に来たらやっぱり遊覧船に乗りたくなります。 堀川めぐりの遊覧船は約50分かけて松江城の周りと松江市内を回ります。 |
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大手前(松江城入口近く)の発着場。 | |
全部で十六もの橋をくぐります。 | |
両岸に茂る鬱蒼とした木々の間を行くこともあれば、役所や図書館など近代的な建物を望みながら進むことも。 | |
そして、時には低〜い橋をくぐることもあり、そんな時には遊覧船の屋根がうぃ〜〜んという古くさい機械音を立てて下がって来ます。 船も人もぺっちゃんこになって進まないとくぐり抜けられません。 |
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・・・こんな風に。 | |
お堀端には水鳥の姿も見られます。 これは・・・何ていう鳥でしょうか。結構大きい鳥です。船がすぐ傍を通っても慣れているのかびくともしません。まるで作り物みたいですが・・・本物です。 |
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三、松江城 | |
茶室明々庵から望む松江城。 | |
石垣を登ろうとする敵に石や熱湯を投げかける「石落し」を設けるなど、実践本意で頑丈な作りの松江城は荘厳な趣を持っています。 松江城の上空を緩やかに飛ぶ鳶の姿も、この城の勇壮さを際立たせているような気がします。 |
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お城の中。 階段は頑丈な桐を使っているそうです。しかしかなり急。上るのに一苦労です。 柱は寄せ合わせだそうで、その方が力学的に丈夫なのだとか。 |
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床も全部木なので上の階で人が歩く音がものすご〜く響きます。住むところじゃないですね、お城って。 | |
最上階からの眺め。松江市内。 | |
望楼の様子。 | |
四、カラコロ工房 | |
旧日本銀行松江支店の建物を利用して造られた体験工房「カラコロ工房」。和菓子作りや陶芸、アクセサリー作りなどが楽しめるのだそうですが、訪れた時間が遅かったので体験コーナーはみんな終わってしまった後でした。 工芸品店をちらほらと覗き見。 |
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建物の中。 中央が吹き抜けになっています。 |
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和菓子屋さん。 松江はお茶の文化が色濃く残っている為か、和菓子も有名だそうで、美味しいものが多いのだとか。 |
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二階の回廊。 | |
ここはカラコロ工房の地下。 元銀行の金庫がそのまま残されていて見学できるようになっています。 |
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火災に遭っても焼け残るんでしょうか。それくらい頑丈な金庫です。 |