一、ばあちゃん家
地魚、っていうんでしょうか。余所ではあまり見かけない魚です。境港では「エノハ」と言います。甘辛く煮付けて食べます。手の平にすっぽり収まるくらいの小さな魚ですが、私は子供の頃からこのエノハが大好きでした。脂が乗っていて旨みがあって、臭みはなく、最高に美味です。

後ろに写っているお酒は「鬼の舌震い」という山陰地方の地酒。安いお酒ですが、辛口でそこそこ美味しいです。


地方に行ったらやっぱりご当地の地酒ですね(笑)。鳥取に着いた翌日にはばあちゃんオススメの酒屋さんを覗きに行く始末。
「自分で飲んで良いと思う酒しか置かない」というこだわりを持つ、境港の遠藤酒店のおかみさんは商売もなかなかお上手。
私がどれにしようか迷っているとすかさず試飲させてくれました。おかみさん、先にあまり高くない酒を飲ませます。飲まされた方はまあそんなもんかなぁと思いますが、次に「じゃあちょっとこっちを飲んでみる?」と高い酒を飲ませる。で、安い酒飲んだ後に良い酒を飲むと、はっきりと違いがわかってしまうんですよね。しかもそれが本当にめっちゃ美味い酒だったので、もうそうなると最初こんくらいでいいかと思っていた安い酒には目もくれず高い酒を買うことになるというわけです(笑)。

その美味かった酒というのが、この「洌」というお酒。奥大山の水を使った雫取り原酒で、その名の通りキレが良く清冽な感じのするお酒です。これは封を開けず自宅に持って帰りました。自宅にて撮影。
島根県産のサザエと甘えび。スーパーでも新鮮な海の幸が多いので嬉しいです。
この日のお酒は「梨吟醸」。鳥取の特産品である二十世紀梨の酵母を使って造ったお酒だそうです。土産店で買いました。これもそこそこのお味ですね。因みに梨の味はしません(笑)。
この日の食卓は・・・かんぱちか何かのお刺身に秋刀魚に何たらいう海老です。

秋刀魚は境港では採れません。北海道のだと思います。
海老を殻ごと甘辛く煮たもの。これも余所ではあまり見ない種類の海老ですね。
この日の酒は松江で買ってきた「松江づくし」。山田錦を100%使用した純米吟醸。松江の有名な地酒らしいです。瓶はあまりカッコよくないですが(笑)、お値段は少し高めで、美味しいお酒です。あまりお酒を飲まないばあちゃんでも美味いと言っていました。盃に一杯飲んだだけで「酔ってしまった」と言うばあちゃんですが、酒の味はわかるらしいです。

しかし、ばあちゃん家は暗いです。。。
二、美保関
島根半島の美保関へ行った時に入った食堂。

港のすぐ傍にあります。・・・船着場から徒歩30歩ぐらいの所です(笑)。私がこの食堂に入る前にもおかみさんが丁度着いたばかりの船から仕入れた魚をバケツで運んでいるのを見ました。

食堂の名前は、、、「あさひや」とかそんな感じだったと思います。
「いくらで」と希望を言えば、その金額で定食を作ってくれます。これは1000円の定食。

新鮮なのでとっても美味しかったです。お刺身は身がしまっているし、煮付けも魚の味がよく活きてました。

左上の小鉢はもずくです。
三、松江、八雲庵
松江、塩見縄手にある八雲庵。出雲そばのお店です。
武家屋敷跡を利用した店の敷地は広く、池もあります。観光客で賑わっていました。
有名なお店らしく、店内は有名人の色紙でいっぱいでした。
三色割子そば。割子そばはお碗につゆを直接注いで食べます。

お味は、そこそこ、かなー。出雲のそばは総じてちょっと太めで柔らかい感じがしました。私はどちらかと言うと細くてコシのあるのが好きです。
四、境港、料亭峰
ばあちゃん家に行くと必ず一度行くのが、境港の「お台場」にある料亭・峰。

ここはなかなか美味しいと評判です。カニ一匹とイカ焼きと適当なコースを頼みました。コースにもカニがあったのでカニづくしです。

写真に写ってる以外にも煮付けとかメロンとか色々出てきてかなりおなかが苦しくなりました。。。
刺身も美味かったですが、何が美味かったと言って、海草が一番美味かったです(笑)。
五、松江の珈琲タイム
カラコロ工房内にあるフレンチレストラン。

午後のティータイムに入りました。
お店の中もなかなか素敵です。こういう所は夜にも行ってみたいですね。
天井は吹き抜けになっていて、開放感のある雰囲気が楽しめます。
特に何が食べたいというこだわりがない場合、私は大抵「シェフのおすすめ」を注文します。この日のおすすめは「いちじくのコンポート」。これがまたすんご〜く美味。いちじくってこんなに美味しかったかなぁと感動しました。周りのゼリーもいちじくのゼリーです。
六、島根ワイナリー
出雲大社に行った後、島根ワイナリーに寄りました。
古代日本を思わせる出雲の自然豊かな立地環境です。

販売コーナーでは試飲もできるので勇んで行ったんですが(笑)、甘いワインが多かったです。私は白の甘口はダメなのでちょっと残念。でも、有料試飲っていうのもあって、お金払って飲んできました。バーのカウンターみたいなところでソムリエ?のおっちゃんが注いでくれます。やっぱり高いワインは美味いです。おつまみのスモークチーズも美味かったです。
工場見学もできます。

ここは、瓶詰めをするところですね。
ワインの樽。

暗いところで眠っています。
七、松江、茶室明々庵
松江は、茶人でもあった松江藩七代藩主松平不昧(ふまい)公によって茶の文化が定着しているのだとか。
ここ明々庵は、その不昧公が好んだ茶室。現在の建物は移築されてきたもの。
明々庵のにじり口。
閑静な野山の中に佇んでいます。
秋桜。コスモスじゃなくて・・・。
庭の一角。

こういうの見ると京都に行きたくなります。
島根県の文化財に指定されている明々庵の中は入れませんが、観光客には別に部屋が用意されていてお抹茶を頂くことができます。
やはり畳の上で頂くお抹茶はいいですね。「増鏡」はここでしか食べられないお菓子だそうです。上品な味のする落雁です。
庭を眺めながらお抹茶を頂きます。

私がここに上がった時、畳の上を緑鮮やかな蟷螂が這っていました。お抹茶を出してくれた品の良さそうなおばさんは蟷螂を見ても「まあ蟷螂」と呟いただけで特に相手にもせず・・・自然が豊かなところは人の心も穏やかなのでしょうか。