シャワーを浴びた後、ローブを羽織る前に、いつもの香水を纏った。

プラチナのように知的で、それでいてエキゾチックな森林を思わせるセクシーな香りは万人を魅了する。

窓辺に歩み寄り、まだ少し濡れている髪をタオルで拭きながら、ウォーターフロントの夜景を見下ろした。

(今夜の女はどんな風に悶えるのだろう…)

初めて寝る女だ。

一見、しとやかな印象なのだが、そういう女の方がかえってベッドでは淫らになる。

餓えた躯を満たすであろう温もりを思うと腰が疼いてしかたない。

そんな男の性に、ふと苦笑が漏れた。

…後ろめたい気持ちが、ないわけではない。

(いや、後ろめたさなど感じる必要はないのだ)

彼に触れることなど叶わないというのに。
彼に咎められる理由はないし、自分にはやましく思う資格すらない。

心の中で密かに開き直ろうとした時、電話が鳴った。
どういうタイミングか、相手はなんと彼だった。





「Innocent Egoist」(超短編小話)を読む


<時間軸:原作本編の時間軸外、初期の頃のイメージで>



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「最愛の富山ツアー 後編」
↑2016年5月に行ったツアー。前編は富山市街地(磯部の土手など)、後編は魚津(魚津城址など)が含まれます。


「箱根駒ケ岳の巻」
↑箱根駒ケ岳山頂から望む富士と神山が並ぶ風景を紹介するだけのプチレポート。『群青』ラストシーンのあの景色です。


「横浜横須賀ツアー」
↑昭和編『霧氷街ブルース』にまつわる横浜ツアー
+横須賀港で軍港巡り。2016年2月に行った分です。






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